タイム理論=妙味薄?
タイム理論が競馬予想界に新風を吹き込んだのは、90年代初頭。乾いた草原に放たれた野火のごとく、たちまちのうちに一世を風靡し、科学的予想法の代名詞とも言える不動のポジションを確立しました。しかし、その理論があまねく知れわたり、多くの人が「スピード指数」というファクターを予想に取り入れるようになったことで、思わぬ弊害も生まれてきました。それは、「隠れた穴馬が隠れなくなってきた」ということ。つまり、タイム理論で発掘できる穴馬が、以前ほどマイナーな存在ではなくなっているのです。
そのため、単にスピード指数をズラッと羅列するだけのタイム理論は、保守化の一途をたどり、以前ほどの支持を得られていないのが現状と言えるでしょう。
回収率を示す画期的数値
しかし、長年にわたって「より実戦的なタイム理論」を標榜してきた当会は、「スピード指数の羅列」だけで満足することは決してありません。「指数の相対評価」「指数の有効性の偏り」といった概念をロジック化してタイム理論を独自に進化させ、保守化の波に抗し続けています。さらに今回、他の多くのタイム理論が苦手とする「回収率」という概念も導入。儲かる馬をズバリ明示した、まったく新しい数値を開発しました。それが
WA(Winning Advantage)値。「
このパターンで指数が推移している馬の単勝は、どのくらい妙味があるか」を示すこの数値は、以下のようなロジックで導き出されます。
- (1)「スピード指数の偏差値の近3走推移」を729パターンに分け、それぞれの単勝回収率を算出
- (2)「ペース指数の偏差値の近3走推移」を729パターンに分け、それぞれの単勝回収率を算出
- 馬ごとに(1)と(2)を融合→WA値
配当妙味を検討する際に絶好の指標となることは間違いなし。単複派ならずとも、実戦でぜひご活用下さい。